2017年01月29日
がん最新情報Ⅵ ー予後の悪い膵臓がんへの挑戦ー

がん最新情報Ⅵ 予後の悪い膵臓がんへの挑戦

膵臓がんの患者数は約4万人で日本の癌の7位ですが、死亡数(2016年の予測)は男性17100人、女性16600人、計33700人で4位です。5年(相対)生存率は7.7~9.1%、10年生存率は4.9%で最も低く、予後の悪いがんです。(国立がん研究センター2016年)しかも、多くのがんは1993年以後生存率が上昇傾向ですが、膵臓がんは横ばいで殆ど改善されていません。

膵臓がんには特有の症状がありません。腹痛、背部痛、痩せてきた、食欲不振、黄疸等はかなり進行してからでてくる症状です。0-Ⅰ期(膵管上皮内がんー2cm以内でリンパ転移なし)で発見されるのはわずか12%で、Ⅳ期(周囲に浸潤/リンパ転移あり)が43%を占めることからも早期診断の困難さが判ります。
又、膵臓はお腹の深い所にあって、簡単に検査ができない事も原因の一つです。 (続く)
(文責 篠原)
Posted by みきちゃん at 13:18
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