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みきちゃん

2019年05月31日

がん最新情報ⅩⅩⅢ 子宮頸がんとHPVワクチン

がん最新情報ⅩⅩⅢ 子宮頸がんとHPVワクチン
がん最新情報ⅩⅩⅢ 子宮頸がんとHPVワクチン


子宮頸がん(以下頸がん)は毎年1万人が発症し、約2700人が死亡するとされています。特に20~40歳代の働き盛りや子育て世代の若年女性が多くかかります。
頸がんは性行為によるHPV(人パピローマウイルス)の持続感染により発症すること、ワクチンの接種により感染が高率に予防できることが明らかになっています。

emoji33日本で若年の頸がん患者が増えている
頸がんの頻度は1998年以後2.6%増加していますが、特に20歳代は5.1%と最高の増加率です。(Int.J.Cancer,2019May1)
がん最新情報ⅩⅩⅢ 子宮頸がんとHPVワクチン


大阪府がん登録(1976~2012年)でも10万人当たりの年齢調整罹患率は2000年以後増加しています。検診で発見が難しく、治療抵抗性(放射線が効きにくい)の腺がんが20~30歳代で増加していることが明らかになりました(QLifePro医療ニュース2019年2月8日)。
emoji33日本におけるHPVワクチン接種について
厚労省は2013年4月予防接種法に基ずいて12~16歳児に定期接種を開始しました。しかし、全身の疼痛、運動障害、知覚障害等の副作用の報告が相次いだためわずか2か月で積極的な勧奨を中止し、現在に至っています。厚労省の「副反応追跡調査」では、2014年11月迄で338万人中副作用は2584人(0.08%)(未回復の重症者は186人)、2017年8月迄は3130人と報告しています。
日本産科婦人科学会などは、副作用発生率が未接種者の率と変わらない事や、世界各国で有効性・安全性が認められ実施されているとして何回か再開を求める声明を出していますが、今だ実現されていません。

emoji33HPV感染と発がん
がん最新情報ⅩⅩⅢ 子宮頸がんとHPVワクチン


HPVに感染した人が必ず頸がんを発症するわけではありません。90%は2年以内に自然排泄される一過性の感染です。10%は持続感染になり、中程度異形成→高度異形性(CIN3)→上皮内がんに進んでいきます。CIN3になるのは持続感染者の10%弱、浸潤がんになるのはさらに10%位とされています(感染者の1000人に1人)。
emoji33ワクチンはがん予防効果はあるのか?
ワクチン誕生から10年たって、外国ではがん発生率の減少が報告され始めています。20歳時の細胞診の記録がある13万8692例を調査したスコットランドの報告です。1995~6年に生まれ12~3歳で接種を受けた女性は1998年生まれで非接種者に比べて高度異形性+上皮内がんの有病率は89%低かったと報告しています。(BMJ。2019Apr3)
emoji33娘さんにワクチンを勧めますか?
頸がんの早期発見率は0期(上皮内がん)61%、Ⅰ期(頸部内に留まっている)15%、計76%と全がん中一番です。0期と1期初期でしたら子宮を取らなくても治癒できますので、できればこれ迄に発見したいところです。ワクチンでまず発がん予防に期待しますか?。副作用も含めて親子でよく話し合う必要があります接種してもしていなくても、20歳になったら2年に1回検診を受けましょう。
                                       (文責 篠原)






Posted by みきちゃん at 16:18
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