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みきちゃん

2016年09月15日

がんの最新情報Ⅱー大腸がんの脅威ー

大腸がんは右側より左側が長生きできる!?

大腸がんという大きな脅威
日本のがん患者は全てが増え続けていますが、大腸がん(結腸がん+直腸がん)が1位と聞いて以外に思われる方が多いのではないでしょうか。
国立がん研究センターの2016年の予測では、大腸がん患者は男
84700人(4位)、女62500人(2位)、計147200人で1位です。予測死亡数は男27600人(3位)、女24000人(1位)、計51600人で2位です。これ程大腸がんは多いのです。
この脅威を心に刻み、個人個人が心構えをすることが必要でしょう。

大腸の右側と左側で生存率に差
がんの発生部位が右側(盲腸、上行結腸、横行結腸)と左側(下行結腸、S字結腸、直腸)で生存率に差があることが注目されています。
今年5月米国臨床腫瘍学会で、全生存中央値(患者の半分が生存する期間)は、右側(293例)19.4ケ月に対し、左側(732例)は33.3ケ月と明らかに長かったと発表されました。砂川氏(昭和大学)は分子標的薬*セツキシマブ(アービタックス)療法を行った日本人110人の結果、左側は右側より約23ケ月生存中央値が長かったと報告しています。なお右側は同じ分子標的薬ベバシズマブ(アバスチン)で生存が長く、薬の効果にも左右差があることが示されています。
この様に左右で予後、生存率の差があることはこれ以外にも幾つか報告されていて、氏は「世界共通の現象として証明されている」と述べています。
*分子標的薬:がん細胞に特徴的な因子を標的にして、がん細胞を攻撃したり、増殖を抑える薬。抗がん剤に比べて副作用が少ない。

大腸がんを早く発見するために
今日本では死亡率の減少が認められるとして、検診で便潜血検査(免疫法)が行われています。しかし受診率(平成25年)は35~40%と高くありません。米国では58%です。米国でも大腸がんは患者数134000人(推定)で3位、死亡数は2位と多いです。日本と違うのはがん全死亡率が着実に低下していることです。(1991年から2012年迄に23%低下。-米国癌協会1016年ー)
検診で発見されたがんは筋層迄浸潤(ステージO-Ⅰ)した例が76%とその他(病院等で見つかったがん)の40%に比べて比較的早期のがんが多いので、根治する可能性が高くなります。10年生存率はほぼ70%で、しっかり治療すれば予後の比較的良いがんです
年1回の便潜血検査を受けましょう。もし陽性でしたら大腸内視鏡検査等の精密検査を必ず受けて下さい。
大腸がんで命を落とさないために!!

                                  (文責 篠原)
                                


  

Posted by みきちゃん at 21:00
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