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みきちゃん

2019年03月16日

みきちゃんの医療独り言 がんは怖い病気でなくなったか

みきちゃんの医療独り言 がんは怖い病気でなくなったか

最近テレビ等の医療番組で「がんは治る例が多い」「がんはもう怖い病気ではない」等の専門家の言を耳にする事が多い。本当にそうだろうか。国立がん研究センターのがん登録・統計から実態を見てみよう。
まず癌死亡数が一番気になるところであるが、1980年以来男女共増加し続けている。
みきちゃんの医療独り言 がんは怖い病気でなくなったか


2018年の予測では、男223000人、女157000人に登る。原因は人口の高齢化とされている。
がんの死亡率が増加しているかどうか、高齢化などの年齢構成の変化を取り除いた「年齢調整死亡率」は、1995年以来減少している。
みきちゃんの医療独り言 がんは怖い病気でなくなったか


しかし年齢階級別でみると男性は40歳~60歳代の死亡率の変化は少ないことに注目しなければならない。(女性は減少している)働き盛りの男性の死亡はあまり減っていないのだ。大腸がん、すい臓がんは男女共近年横ばいで減少していない。
がん罹患率は1985年以降増え続けている。
みきちゃんの医療独り言 がんは怖い病気でなくなったか



がんになるのは仕方ない(?)としても、死なない為には早期に発見することだ。10年生存率は全部位で55,5%であるが、Ⅰ期80,6%、Ⅱ期68,3%に対し、Ⅲ期38,5%、Ⅳ期13,1%と進行するとガタッと落ちる。早期発見率の高いがんは長期生存率も高い傾向にある。
早期(0期、Ⅰ期)発見率と10生率は、子宮頚がん76%、70%、胃がん63%、64.3%、乳がん54%、82.8%、前立腺がん51%、92.4%である。これらのがんは早期に発見すれば長生きできる可能性が高く、完治もあって怖くないといえるかもしれない。しかし肺がんはⅠ期40%の発見率でも10生率は30.4%、肝臓がんは44%、14.6%とよくない。
現在市町村の検診は、胃、大腸、肺、乳房、子宮がんが行われているが、2016年迄の推計ではいずれも50%に満たない。(欧米では70~80%と言われている)
みきちゃんの医療独り言 がんは怖い病気でなくなったか


検診率が上がらない理由の一つに、「がんは怖くない」「治癒率が向上している」というマスコミの論評にもあるのではと思うのは思い過ごしだろうか。精密検査が必要な人の内、実際受けた人は70~80%なのも問題だ。私はがんは怖い病気だと思つている。何しろ死因の1位である。良いことばかりでなくがんの怖さをもっともっとPRしなければいけないのではないか。我々も他人事ではない、明日は我が身と深刻に受け止めなければいけない。
                                        (文 篠原みきお)







Posted by みきちゃん at 11:07
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